5月26日、茨城県の大井川和彦知事は、公共関与による新産業廃棄物最終処分場の整備候補地を、日立市の諏訪町地内に決定したことを発表しました。
計画用地は、昨年まで日立セメントがセメントの原料である石灰石を採掘していた採石場跡地であり、採掘後の地形を利用します。管理型最終処分場として約244万立方メートルを整備します。計画用地は、日立市の市街地からも至近の距離で、国道6号線の油縄子交差点から3・7キロ(車で約7分)しか離れていません。国道6号から県道37号線(通称:諏訪梅林道路)を経由して計画用地に至りますが、その間には日立市立諏訪小学校や市民の憩いの場になっている諏訪梅林、こんこんと湧水が湧く鍾乳洞「諏訪の水穴(神仙洞)」などがあり、住宅地域であり自然が豊かな地域でもあります。
県は、現在県が管理しているエコフロンティアかさまと同様に、管理型最終処分場として、地下に水を浸透させないような遮水構造をもって産業廃棄物の埋め立てをし、発生する汚水は基準値以下に浄化した後に公共下水に流すという形で、自然環境や住民の生活環境を壊さない最終処分場にする予定です。