7月12日、茨城県立あすなろの郷セーフティネット棟の起工式典が開催され、県議会公明党を代表して高崎進議員が参加しました。あすなろの郷は、民間施設では処遇が困難な重度の障がい者を受け入れている施設です。
新施設は居室や病院などの機能を担う2棟で構成され、入所定員は200人。2025年度に供用開始予定です。建設費は約109億5千万円を見込んでいます。
老朽化した築50年の既存施設を建て替えます。現在は軽度から最重度までの知的障害者が利用していますが、新施設は民間で対応困難とされる最重度の障害者の受け入れに特化し、漏れなく支援を受けられるセーフティーネットの役割を担うとされています。最重度の利用者に特化した施設とするのは、民間の関係施設の増加によって中軽度の障害者を受け入れる環境が相対的に整ってきたことが背景にあります。
新施設は医療的ケアが必要な障害者が入所し病院や通所機能も設ける棟(2階建て、延べ床1万3195平方メートル)と、強度行動障害のある障害者が入所する棟(1階建て、延べ床5289平方メートル)で構成されています。
供用開始と同時に既存施設から最重度の利用者約190人が移り、中軽度の利用者は2003年に敷地内に整備された別棟を利用します。
県議会公明党は、平成27年第1回定例会の高崎進議員の代表質問で、「あすなろの郷の建物の大部分は、昭和49年前後の竣工で老朽化が進み、施設内も入所者にとって、決して快適な環境とは言えない状況にあるなど、早急な建て替えが望まれる」と質問するなど、一貫して入所者の快適な環境整備を求めてまいりました。