医療・福祉・介護 山本美和

極低出生体重児の家族のため「いばらきリトルベビーハンドブック」を発行

茨城県では、2022年より「いばらきリトルベビーハンドブック」を発行し、極低出生体重児(1500グラム以下の新生児)のお母さんが、県が指定した医療機関で出産した場合に配布しています。
早産等により、小さく産まれた赤ちゃんがいます。こうした赤ちゃんは、身長や体重などの成長や運動機能の発達等の個人差が大きく、月齢ごとに標準的な成長・発達を確認する通常の母子健康手帳では記録できません。こうした赤ちゃんのお母さんのために、「いばらきリトルベビーハンドブック」は、極低出生体重児用の発育曲線を掲載、月単位ではなく成長・発達の個人差を考慮した記録項目を掲載、母子健康手帳と併せて使用するなどの特徴があります。
県外での出産や、既に退院された方で「いばらきリトルベビーハンドブック」をご利用になりたい方は、お住いの市町村の母子保健担当窓口へお問い合わせください。 また、県のホームページにPDF版も掲載していますのでご活用ください。
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茨城県議会公明党は、2022年6月県議会でリトルベビーハンドブックの作成を県に提案しました。
この提案がきっかけとなりその年の10月に初版が発行されました。
「リトルベビーハンドブック」は、2018年に静岡県でスタートしまして、2022年の4月の時点では、8つの県と6つの市で採用されています。
小さく生まれた赤ちゃんたちのリスクは本当に大変なものがあります。
NICUに入院したりするケースでは、入院していたときの情報を記録したり、助産師による産後ケアや保健師による家庭訪問などの情報を共有すとか、リトルベビーハンドブックを活用することができます。
何よりも一番お母さん方にとって大事なのは、同じようなお母さんがいらっしゃるという、仲間とつながるという、そういったような点も非常に大事な部分です。寄り添うネットワークの構築も「リトルベビーハンドブック」のメリットとして挙げられます。
そこで、茨城県において、「リトルベビーハンドブック」をぜひ導入していただきたい。
(令和6年6月14日茨城県議会福祉医療常任委員会での質疑・取意)