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視覚障害者向けの音声コード「ユニボイス」を茨城県税務課が導入

茨城県税務課は視覚障がい者に配慮した情報提供の試みとして、2024年1月に住民に発送した障がい者の自動車税減免に関する文書に、文字を音声化した「ユニボイス(音声コード)」と呼ばれる2次元コードを印字しました。
ユニボイスは、印刷された文字を耳で認識できるツールとして、JAVIS(日本視覚障がい情報普及支援協会)が開発。最大800文字の情報を収めることができ、専用アプリ(無料)を入れたスマホをかざすと読み上げが始まる仕組みです。
県税務課がユニボイスを取り入れた文書には、2次元コードの位置が指で分かるよう紙の端に切り込みが入っています。税務課では「自動車税や個人事業税の通知書などへの導入も検討している」と説明しています。
県議会公明党の高崎進代表は、昨年9月の定例会などを通じ、行政文書やハザードマップ(災害予測地図)への音声コードの導入を訴えてきました。今回、税務課が採用したことを評価した上で、「大切な情報が届くよう、当事者の側に立った行政の発信を後押ししていく」と述べました。

「ユニボイス(音声コード)」導入は、昨年、ビックサイトで開催された行政施策に関する展示会で、同じく県議会公明党の八島功男議員が、JAVISの代表者と懇談。その後、県議会でもプレゼンを行っていただき、「音声コード」の有効性を確認し、実現に至ったものです。
なお、「音声コード」の活用範囲は、障害者福祉のみならず外国人観光者にも有効です。今後も様々な展開を検討してまいります。