茨城県は新型コロナワクチンの2回接種などを条件に、県内旅行の宿泊費を助成する「いば旅あんしん割事業」を昨年6月から12月まで実施し、その利用者は約5万人に上りました。感染拡大防止と経済活動の両立につながりました。
対象は、コロナワクチンを2回接種した県民、または旅行日の1週間以内にPCR検査や抗原定量検査を受け、陰性だった県民です。PCR・抗原定量検査を受けた人への助成額は、宿泊費が1泊1万円以上の場合で1万円、1万円未満~6000円の場合は6000円、6000円未満~3000円の場合で3000円です。ワクチン接種者の助成額は、PCR・抗原定量検査を受けた人の半額分。また、全ての利用者1人1泊当たり2000円の地域応援クーポン券も付与しました。
県は感染状況を踏まえ、昨年7月末~9月末の予約受付を停止しましたが、再開後は特に反響が大きく、コロナ禍で経営に苦しむ宿泊事業者からたくさん喜びの声をいただきました。
県議会公明党の高崎進県議は、2021年4月の県議会営業戦略農林水産常任委員会で、1人1泊1万円以上と、1万円未満~6000円の旅行のみを助成対象とする県の方針に対して、1泊6000円未満も対象に加えるよう粘り強く訴えました。
ビジネスホテルを営む方にとって、「比較的料金の安いビジネスホテルは事業の対象とならない。対象範囲を広げてもらいたい」との要望を受けていたためです。
■実施期間を延長
県は昨年12月20日、昨年末で終了予定だった「いば旅あんしん割事業」の延長を発表ました。今年1月14日~3月10日も実施期間とし、県内の日帰り旅行や、隣接の栃木、埼玉、千葉の各県からの旅行者も新たに対象に加えます。それに伴い、助成金額は、従来までのワクチン接種者のもので統一されることになりました。
「いば旅あんしん割事業」のHP