動画 医療・福祉・介護 山本美和

山本美和議員が「子どもへの暴力防止と早期発見、CAPプログラム導入」について質問/茨城県議会一般質問

2025年10月7日、茨城県議会の一般質問で、県議会公明党の山本美和議員が「子どもへの暴力防止と早期発見、CAPプログラム導入」について質問しました。

山本議員は、県内でも相次ぐ教職員によるわいせつ事案や児童虐待の現状を踏まえ、「子どもを守る教育と、兆候を見逃さない大人の意識改革が必要だ」と強調しました。特に、子どもが自らの権利を知り、危険を察知して信頼できる大人に助けを求める力を育む教育として、CAP(Child Assault Prevention)プログラムの導入を提案しました。

CAPプログラムは「安心・自信・自由」をキーワードに、子ども自身が自らを守る力を学び、大人もその声を受け止める姿勢を養う教育です。山本議員は「声を上げる力と、受け止める力の両方が必要」と訴え、かすみがうら市などでの導入実績を紹介しました。

教育長は、「教職員によるわいせつ防止策の徹底、児童虐待の早期発見体制の強化、SOSの出し方教育、生命の安全教育を全校で実施している」と説明。その上で、「CAPプログラムの有効性を研究し、既存の安全教育に活かしていく」と答弁しました。

さらに、福祉部長からは、児童相談所での虐待対応件数が過去最多の4,233件に上る現状が報告され、「教育現場や児童福祉部門、警察などが連携して迅速な支援体制を整える」と述べました。また、「CAPプログラムを専門職研修として導入し、理解を深めたい」との方針も示されました。

山本議員は最後に、「子どもを取り巻く暴力は、いじめ・虐待・性被害・自死など多様であり、縦割り対応では限界がある。予防を重視した横断的な体制を構築し、子どもの安全と尊厳を守ることが県政の最重要課題だ」と力強く締めくくりました。